鼻中隔矯正術 日帰り手術 体験談ブログ

2021年2月手術済。アラサー女性が鼻詰まりの根本的解決に踏み出した記録。自分の覚書ともしもこれから検討されてる方がいれば。

手術開始

早めに朝食を済ませて午前中からの手術。


病院に着くと、まず検温。そして血圧を測り、いずれも問題なし。

手術の準備が進められる。


この手術は病院によって日帰りか入院かが異なる。

私が通っているところは日帰りのため局所麻酔だった。


正直私は痛みやショックに弱いため

全身麻酔で眠っている間に済ませたかったというのが本音。


ちなみに今回かかった費用は3万弱。

入院した場合15万近くかかる場合が多いらしいのでコスト面は◎


ここからは実際の手術の手順ですが、

病院によって設備や方法が異なる可能性があることをご了承ください。

また、鼻中隔湾曲症の手術内容とも異なります。


まずはじめにガーゼ麻酔を両鼻へ。

麻酔薬でヒタヒタになった細長いガーゼをぐいぐい鼻に詰めていく。痛い。


麻酔が効いてくるまで10分少々かかるため、その間に点滴もされた。


ガーゼ麻酔が効いてようやく先生が、それではオペを開始します。と言ったような気がする。


麻酔は効いた状態だが更に注射も打つ。

この時点で私は目を開けていたため大きめの注射を見てしまう。


ヒッ…と思ったが痛くはなかったので、これはいけるかな?と少し余裕が出てきた。

しかし次の瞬間、鼻にありえない力をかけられ驚く。


体感、親知らずを抜いたときの3倍くらいの力。


麻酔がかかっているので痛みはほとんどないが顔中に響く物騒なバキミシ音。

鼻の粘膜から軟骨を剥がしていた模様。


この時点で目を瞑り脳内で別のことを考えて気を逸らそうと必死になったがもう無理だった。


え、そこまで押すの?私の鼻の穴ちぎれてない?顔面生きてる?怖い!!!!!!


血の気がサーーーッと引いて頭が真っ白になり、

ちょっとまずいです…と手を挙げた。


この病院では着席した状態での手術だったため

2分ほどその場で頭を下げて落ち着かせた。


ピークは過ぎたが冷や汗が止まらなかった。

先生の判断で椅子を完全に倒し横になった状態で手術再開。


ショック症状を起こすかもしれないと事前に申告していたため

看護師さんがひどく心配してくれていた。

もう、目は閉じていたほうがいい…と手で瞼をスッとされた。


それ漫画とかでしんだ人によくやるやつや…と脳内では笑っているけど

唇は震え全身ガチガチに緊張していた。


そこからしばらくバキバキミシミシと何かで力を加えられるターンが続き、

もはや剥がしているのか切っているのか何をされているのか全く理解できなかった。


頭に響く恐ろしい音の詳細について考えると

今度はさすがに気を失うと思ったため

できるだけ無でいた。


先生曰く、出産を経験した女性は最後まで平常心で耐えられることが多いらしい。

私は出産の経験もなくメンタルも然程強くないため危なかった。


逆に男性は痛みと衝撃に驚いて意識を失うことが多いとのこと。

この前手術した男の人が開始早々バターーンって椅子から落ちちゃって

参ったよアハハという話を先生がどこかのタイミングでされていた。


バキミシを無で耐え続けていると先生が軽く頰を叩いてきた。

大丈夫?あとはガーゼ詰めて終わりですからね、とのこと。


コメガーゼと呼ばれる細長いガーゼを左右5枚ずつ詰められた。

人間の鼻の中ってこんなに入るものなの?と誰もが驚くことと思う。


縫合しても、軟骨を除去したところと粘膜との間に空洞ができると

そこに血や膿が溜まってしまうため、必ずこのコメガーゼで空洞ができないように

圧迫しなければいけないらしい。


このガーゼを入れる過程は麻酔をしていても結構痛い。


手術が終わり立ち上がると、お尻が汗でびっしょりだった。

所要時間は40分弱。

その間、私は変に身体を硬直させていたためすっかり疲弊していた。


その後ベッドで休みながら抗生剤の点滴を打たれ、

切った軟骨を見せられて終わった。


軟骨のかけらはジェルネイルをするときによく使うシェル(貝殻)に似ていた。

もっとゴツいものを想像していたが、小指の爪くらいの大きさで

白くて薄い形状の品の良いものだった。

たったこれだけのものをとるのにあんなに恐ろしい音が…?と正直心は複雑。


ガーゼは替えないけどこれはこまめに替えてくださいね、と帰り際に綿球を渡された。

文字通り綿をひなあられのように小さな球状にしたもの。


これで鼻の入口のところに蓋をする。

待合室で支払の順番を待つ間にもヒタヒタしてきたので

確かに頻繁に交換する必要がありそうだ。


全体で4時間ほど病院に滞在し帰宅した。


手術が終わりひとまず安心ではあるが、ここから術後の地獄がはじまる。